東京から岡山まで、真夏に自転車旅行した②【群馬〜長野編】

大雨の中気合いで東京〜群馬を駆け抜けた1日目。2日目、少し疲れた体に迫りくる試練

どうも、最近古めの映画や本の名作的なやつを見なきゃ読まなきゃという衝動に駆られているあんどうです。

ちなみに今は『ジョーズ』(1975 )見ながら記事書いてます。字幕版だから全く集中できねえ。

 

 

8/2 11:30 ―信越本線 松井田駅

さて大雨も去り、昨日たどり着いた駅まで電車で戻り再開の2日目。

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前日の疲れからか、少し寝すぎて昼前からのスタート。

幸いにもくもり空で意外と快適な気温。

前日の雨で自転車についた泥を一通り落とし、気合いを入れなおして出発。

信越本線沿いをひたすら長野方面に進みます。

 

道中何度も思うことですが、電車ってすげーはやいよね。

線路沿いで全く同じルート走ってると「なにやってんのかな自分・・・」という気持ちにさせられます。

チャリで行くって自分で決めたけど虚無感。

 

 

12:30 ―信越本線の終点、横川駅を通過

信越本線は山の手前の横川駅で線路が途絶えたようで、ここからやたら登りがきつくなってくる。

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めっちゃ

まぎれもなく。しかも先が見えない。

ここからずっとなのかな、とか思ってちょっと不安に。

 

ここまで読めばおわかりかと思いますが私、自分が通るルートの予備知識ゼロです。

ただただGoogleマップ様が示す道を進むだけの騎馬兵。

ゆえに標高差も知らずに突撃すること多々ありけり。

 

 

12:00― 碓氷峠

坂がきつくなってから現在地を調べるという後手感ですが、どうやらここは碓氷峠というそこそこ有名な峠だそう。

まあいけるでしょ〜、とか言って登ってたんですけど

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・・・長すぎない?

いや高速道路見えるし絶対しばらく山じゃん。かといって今更別ルートがあるわけでもない…。

後から気づいたんですが、道中に工事で通れないって標識を見てルート変えたせいで

ずっとバイパス走ってた。

なるほど歩道ないしトラックばっか走ってるわけだ。普通に危なくて死にそう。

 

というわけでずっと頑張ってヒルクライムしてたわけですが、

普段トレーニングしてない素人な上に、10キロ近いバックパックを背負っている自分は登り出して2時間くらいでギブアップ。

バイパスにてロードバイクを押し歩く極めて珍妙な存在と化します。

 

しかし、自転車を降りて少し歩くとなにやら標識が。

この2時間近く、人はおろか自販機も見当たらず正直死を意識していたのでめっちゃ嬉しい。

よ、ようやく光明が!我に光を与え給え!!!!!

「もっと光を!」(Mehr Licht !)

ーヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749〜1832)が臨終の場で語ったとされる。

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は?

 

 

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んんん????

どこからツッコもう。標高800ってなに?高くない??

ていうか俺今軽井沢に向かってんの?軽井沢ってそんな標高高かったのか(無知)

 

そんであと10kmもあるのかよ。。。

グーの買い占め作戦失敗したときのカイジくらいの絶望。いつ思い出しても辛い。

車と山と川しかない風景をあと10kmも・・・ひ、人が恋しい・・・水分が欲しい・・・。

 

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しかもこの霧。サイレントヒルかな?

標高+天候でめっちゃ寒いし。まさか2日目にしてリアルな死を感じるとは。

とはいえ歩みを止めなければ道は開けるもので、苦しみの果てに長野の県境に到達。

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この感動は忘れない。

苦しみの果てにあるのは長野県軽井沢町なんだな、って思いました。感涙。

ひとしきり喜んだ後、実に2時間半ぶりの下り坂に歓喜しつつ先を急ぎます。

下りはありえんスピードが出るので、10分ほどで軽井沢に到着。

 人がいる。家がある。自販機もお店もある。

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これが平和か・・・

と思いながらベンチでボケーっとしました。

本来なら先を急ぐけど、あまりにも山がつらくてしばらく人里を感じていたかったんや。。。

 

 

16:10― 長めの休憩を終えて再度出発。

そんな感じで再出発してしばらくすると、

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晴れてきた!!!!!!!!!

ウキウキです。霧やら曇りやら雨ばっかりで気持ちが滅入っていたもので、

もうウキウキです。ウキウキ。

 

そして、さらにいいことは重なります。

ここから上田市くらいまで怒涛の下りが続いたんですよ。2時間くらい。

まあそりゃあんだけ登ればね・・・。って感じですけど。

晴れたし下りだしとにかく気分がいい!!最高!!WOW!!

 

17:15― 小諸市あたり

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晴れちまえばこっちのもの。

あんだけ見飽きたような田舎道も清々しい。お日様って偉大。

 

 

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_人人人人人人人人人人_
> 突然のキャベツ畑 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

18:00― 上田市

心にゆとりができて、ちょっと観光しちゃおうかなー、みたいな気持ちで通りがかった上田城跡に。

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真田丸のところなんですね。日本史には疎いので全然知りませんでした。

 

 

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↑なんとも言えないクオリティで存在感を放つ兜。だいぶでかいけど別にテンションは上がらない

 

ということで、ここまでくればたとえ暗くなっても長野駅は射程圏内。

 

 

20:30― 長野駅到着

 

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合宿地は黒姫高原ですが、今夜わざわざ長野で宿を取るのもなー。と思い輪行で黒姫駅へ。

輪行袋に自転車しまってる時にサラリーマンぽいおじさんが

僕も自転車乗るんだよ!え、東京から!?頑張ってね!」

みたいな感じで声かけてくれたのがすごく嬉しかったです人間の温もり。

 

にんげんっていいな・・・とぬくぬくしながら電車に揺られて黒姫駅着。

駅から宿まではチャリだったので、夜の山の恐ろしさを思い出しました。ほんと怖いのよ。

 

 

23:00― 野尻湖畔到着

というわけで、2日目にして無事に第1目的地にたどり着けました。

ここで2日間過ごしたのち、次は京都を目指すことになります。

合宿のことは書いてもしょうがないので次回は2日後の8/5から。

 

走行距離93.6km  累計212.6km

・山はほんとにしんどい

・あと高いところは寒い

・霧は不気味

・「人」という字は人と人が支えあっている形らしい

・自販機は急になくなるから常に満タンにしとかないと死ぬ

・山あり谷あり、下りで報われた感はあった。晴れたし。

・軽井沢に別荘がほしい

・にんげんっていいな

・辛くてもとりあえず進めばなんとかなる

 

最後のが重要です。この山越えで、キツイことがあっても心を無にして進むという技を身につけました。

ありがとう碓氷峠!さようなら碓氷峠!二度と行くか!!!

というわけで次回、合宿後の【長野〜松本(名古屋)編】に続く。

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