序章
「東京から岡山まで自転車で帰省したら面白そう」
今回の旅はそんな計画性ゼロのアホっぽい発想から生まれたわけですが、手元にあるのは自転車だけ。
必要なものは買い足すけど、そんなに予算に余裕はなかったので最低限生き残るための装備だけ揃えて勢いだけを携えてのスタートです。
装備に関することは後ほどまとめて記事にしますよ!
日程
ほぼ無計画の旅でもいくつか決めていた予定がこちら。
・【京都】禅寺で3泊4日の座禅修行
この2つを達成しながら以下の日程で岡山にたどり着く、とだけ決めてました。
①8/1出発
②8/3のうちに長野県の黒姫高原に着く(サークル合宿に合流)
③8/5の朝に出発する
④8/8までに京都に着く(禅寺で座禅修行)
⑤8/11に京都発
⑥8/13までに岡山に到着
8/1 10:30 ―早稲田を出発
いざ出発。
日焼け対策のせいで見た目は完全に不審者ですが意気揚々です。
「曇ってるし暑すぎなくて最高や!」
とか思ってました、この時は。
12:30 ―埼玉県某所
出発から2時間、最初の試練が訪れます。
今思えばこれが、後に何度も繰り返されるあの惨劇の始まりでした…
ん?
なんだこれは。
ちょっと砂利道だな〜とは思ってたけどこれはもはや道ですらない。
なにを「道で〜すww」みたいな顔して表示してんねん。
自転車だからとかそういう次元ですらない。
13:00 ―お昼休憩@ローソン
長距離走るので、エネルギー補給は大切。
カ○リーメイトは口の中パッサパサになるのでようかんが良いらしい。
このあたりからコンビニの数が減り始めて焦ります。
すぐ近くに謎のからあげ屋があったのでそれも食べ、しっかりお腹を満たして再出発。
14:35 ―山っぽい所
雨だーーー!!!
山っぽいところに差し掛かったところでまさかのゲリラ豪雨。
降ったり止んだりでレインウェア着るタイミングを見失い、計4時間くらい雨の中走ってました。
途中、東松山市のあたりですごく不気味な山を通過。
寒気が止まらなくて何事かと思った。
加えてくもりで薄暗いし周りに人いないし、圧倒的孤独感により半泣き。
くもってるのにサングラスしてるとほんとに悲しい気持ちになるから良い子は真似しちゃダメだよ!!!
コンビニ、自販機もレアな存在になるくらいの田舎エリア。
この後あたりから今日の宿が不安になってくる。
ネカフェなんて絶対ないだろみたいな田舎にどんどん突入していき、写真を撮る余裕もなくなってきます。
まあ田んぼしかなくて撮るものもないんだけどね。
18:30 ―群馬に突入
こんな道がずーっと続いてて、「俺はどこへ向かっているんだ…?」感がすごい。
それもそのはず。長野の合宿地をゴールに設定しているだけなので、途中どこを通るかは全くわからん★
19:20 ―富岡製糸場らへん
夏といえどさすがに暗くなってきた。
やばいくらい真っ暗です。どうしよう全然宿が見つからない。
うわあ街灯もない。
完全にど田舎。
マップだけを頼りに何も考えずに進んでたら、夜に山奥に放り出されてしまった…
Googleマップの最短経路★史上主義にはこの旅を通して苦しめられる。
20:00 ―群馬の田舎
どう見ても進行方向に山脈しかないのでまずいと思い、意を決して近くの民家にピンポンしたところ、おじさん登場。
余談ですが実に8時間ぶりくらいに人と話した安心感に涙が出そうになりました。
近くに宿はないか尋ねると、峠を超えた先に温泉があるとのこと。
霧が立ち込める夜中の峠(ガチで暗くて怖い)を気合で超えたのですが、
さびれたシャッター商店街に赤ちょうちんが並んでて「無理無理無理無理無理無理」となってしまったため
近くの駅を探して市街地まで戻ることを決意。
どうやら最寄りは信越本線の松井田駅らしい。
今日は野宿も覚悟したけど、一度電車に乗って高崎まで行き翌日また同じ駅まで出て再開することにしました。
持っててよかった輪行袋。
21:30 ―高崎駅
しょっぱなから雨に打たれド田舎で途方に暮れるという過酷なスタートのおかげで、
以降の旅で大概のことは耐えられるメンタルが得られましたとさ。
累計走行距離119km
・意外と乗り続けられる
・誰とも喋らないし結構寂しい
・雨はしんどい
・Googleマップが騙してくる
次回、2日目、群馬〜長野編に続く。
大雨の中気合いで東京〜群馬を駆け抜けた1日目。2日目、少し疲れた体に迫りくる試練 どうも、最近古めの映画や本の名作的なやつを見なきゃ読まなきゃという衝動に駆られているあんどうです。 ちなみに今は『ジョーズ』([…]