3泊4日の座禅修行を終え、最終目的地の岡山へ。
座禅中って鼻をすする音も立てちゃいけないんですけど、風邪引いてるのにそんなの無理に決まってるやんな。あんどうです。
さて、京都の禅寺で3泊4日の座禅修行を終え、残すは岡山へ到達するのみ。
この時点で8/11ですので、東京の自宅を離れて実に11日間放浪したことになります。
お家大好き人間の僕としては快挙。
ちなみに先に言っときたいのですが、ここからはマジで何も事件が起きません。
今までが濃すぎたんよ…
8/11 京都〜姫路
お寺によくいた、死んだように眠る猫
油断が過ぎる。
8:20 ―出発
お寺で朝の座禅をして朝食をとり、支度をして出発です。
修行内容や感想はまた別記事にしますが、この修行で知り合った詩人の方に、
別れ際に素敵なプレゼントをいただきました。
名前を詩にしてくれました
「名前詩人みのる」という名前で活動していらっしゃるそうです。
思わぬところに縁があるんだなあ、とほっこりした気持ちになりました。
さて、別れを惜しみながらも最終目的地である岡山に向けていざ出発です。
4日間過ごしたお寺にさようなら
さて、京都から岡山までは200キロ弱。
無茶して死んでも困るので2日に分け、今日はちょうど中間にある姫路を目指します。
途中、大阪の上の方を通り抜け兵庫へ。
大阪の田舎っぽい。
道中に「でっちようかん」という謎の看板が目に止まり、お菓子屋さんに立ち寄ると
やっす。
ケーキがめちゃめちゃ安かった。なのにめちゃめちゃうまかった。僥倖…!
でっちようかんは意識から消え去り、気づいた時にはアプフェルを食べていました。
あ、ちなみにでっちようかんの「でっち」は丁稚奉公の「丁稚」らしいですよ。お店のおばちゃんが大阪のおばちゃんって感じで説明聞くのもすごい楽しかった。
ちゃんとようかんも食べました
甘いお菓子とおもろいおばちゃんに元気をもらいました。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★
さてさて、ここまでくると県と県の境を通過するときのお約束も身にしみています。
多少の田舎だとか山ではびっくりしません。
うーん多少ではないなあ。
囲まれちゃってるじゃん。どうしたの。逃げられないよ。オセロだったら今ごろ真ん中も山になってるよ(?)。
まあでもね、今まで山なら幾度となく超えて来ましたから。
1つや2つくらいなら頑張って越えますよ。4日も移動休んで元気だし。
なんか祠みたいなのあって怖い。
長野2日目の山くらい急勾配の山でしたが、度重なる修行(山登り)の成果として心を無にしてひたすら進むという対処法を身につけていたのでなんとかクリア。
んで、さあ下るぞーと思ったその時。
事件現場です。
いや、写真はないんですけどね。撮れなかったんです。逃げたから。
何かって言うとね、鹿に激突されたんよ。
自転車にまたがって地図確認してたら、前輪にぶつかってきおったんですわ。
マジびっくりしました。まさかぶつかられるとは。
まあでもぶつかっちゃうのは100歩譲って許すとして、 1つだけいいですか?
止まってるのにぶつかってくるのは悪意あるよね??
ぶつかった後めっちゃこっち見てたけど、ぶつかってきたのお前だからな。
これは事故ではなく立派な事件です。奈良県庁に苦情入れっぞ。
…とまあ鹿への恨みごとはこのへんにして。
ちなみにこの後の下りもなかなかハードで、幅2メートルくらい、急カーブだらけで傾斜もきついのにガードレールがないデスロードをずっとブレーキ握りしめて下ったせいで握力がイカれたり。
大量の小バエがまとわりついてきたから虫除けスプレーしてたら目に入ってしばらく悶絶するなどの苦難を乗り越え、なんとか兵庫県にたどり着きました。
宝塚のイメージからは程遠い田舎道
県境はまあこんなもん、田舎道です。
しかしだんだん、オシャレタウン神戸の片鱗が見え始めます。
団地?
次第にただの自然ではなく、自然と調和したオシャレが現れ始めました。
すげーな神戸。ここ神戸じゃないけど。神戸の上の方だけど。
と思ってたら、
村…?
外国かと思ったら関西学院大学のキャンパスだった。
関学といえば西宮キャンパスが美しいと有名ですが、こっちもいいですね。
広すぎて自転車必要だし、近くにファミマしかなかったけど。
ところでそろそろお気づきかと思いますが、この日マジでなんもなかったんです。
ゆ、許してください。猫の画像あげるから・・・
死んだように眠る猫
というわけで、何もないので飛ばします。
間にあったのはめっちゃ暑かったってことと、前回に懲りてこまめに休憩したこと。
じゃあ飛ばしまーす。
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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16:00 ―姫路着
デデン。
姫路城です。
姫路に着きました。この時大体16:00くらい。
もうここまでくると城めぐりの旅かと思うわ。逆参勤交代?
姫路城でもやはり、猛暑でダメージを抱えた体に鞭打って天守閣に登ります。まるでなにかに取り憑かれているかのように…。
よき眺めであるー
姫路城が今までの城で一番綺麗だった気がします。さすが白鷺城っていうだけありますね。
18:00 ―姫路で晩御飯
どて焼き
姫路焼き(豚玉)
姫路名物がよくわからなかったので、それっぽい粉物食べました。
久々のまともな食事とビールに歓喜。
しかし、今夜が旅で過ごす最後の夜だと思うと無性に物悲しくなりました。あんなに長く感じた旅も明日で終わる、と思うと悲喜こもごもです。
名残惜しいと思いつつも早めに休むために早々にネカフェに入ってシャワーを浴び、また眠くなるまで「ハチミツとクローバー」を読んでました。
クリスマスパーティーやってました。
8/12最終日、姫路〜岡山
さて、一夜明けて最終日。あとはいよいよ岡山の実家に帰るだけ!!!
6:30 ―出発
清々しい朝です。
ネカフェの深夜パックが6時までなので朝早くに出発。
姫路駅から姫路城までの大通りで一枚。朝焼けがいい感じ。朝早く出ると暑くないうちに距離を稼げるのでいいんですよね。
だんだん明るくなってきます。
さんざん通った田舎道も、実は早朝に走るのは初めて。最終日の感慨も相まって妙に感動的です。
来たことがない土地の線路も不思議と親近感を覚えたり。
この辺りまで来るともう岡山駅から在来線でも一本だったりして、聞き覚えのある地名になってきます。
ああもうすぐ着くんだなあ、とぼんやり思ったり。相生って岡山だっけ?兵庫だっけ?と調べてみたり。
そんな感じでぼんやり走っているうちに、
岡山だ・・・!
8:50 ―岡山県備前市
いままで県境では「うおお」ってなってましたが、この時は妙に落ち着いたような高揚感で胸がいっぱいになりました。
今までの道のりちょっと思い出したり、でもまだ終わってないから気合い入れなきゃ、と思ったり。
ここから備前市を抜けて岡山市に入ると、もう見覚えのある道がたくさんありました。
昔は車でしか通ったことなかったところばかりだったけど、東京から地続きで自力で来たと思うと不思議な感じ。
11:00
そんなこんなで、岡山県に入ってからも走り続けること2時間。
つ、ついたぞおおおお
岡山です。
長かった。
しんどかった。
もうやめようって思うこともたくさんありました。
どうしてこんな辛いことはじめたんだろうって。
なにやってんだろうって何回も思いました。
でも、
焼肉食ったら全部どうでもよくなりました。
お肉美味しい・・・すごいよ・・・一人焼肉万歳・・・
最高です。一人焼肉。
四人用の席を一人で占領することすら逆に心地よい。もうこのためにここまでやって来たのかと思うくらいでした。
まあ冗談はさておき、達成感がすごかった。
ただ、思ってたよりついた時の感動は大きくはなかったのが意外。
飛行機とかみたいに一瞬で場所が変化するのではなく、地続きでじわじわ到達するので「着いた感」も小分けでした。
「あ〜本当に岡山まできたのか〜」って感じです。
ちなみにこの後岡山駅から実家までも小一時間走りましたが、朝早く出たおかげで時間に余裕があったのでゆっくり懐かしみながら走れました。
通学でいつも越えてた峠を超えたり。
1年半くらい帰省してなかったので色々懐かしかったです。
そしてついに。
14:45 ―実家に到着
最終目的地の実家に到着しました!
当然みたいなテンションで昔と同じ道を自転車で帰って来ましたが、冷静に東京から自転車で帰ってきたって頭おかしいな。
この後地元で会った人に「東京からチャリで来た」って言うとややウケたしのでうれしかったです。
瀬戸内海。
おわりに
というわけで、最後に特にインパクトはなかったですが、ついに移動で8日、合計12日間の自転車修行が終わりました。
一言だけ感想をいうなら、「なんとかなるもんなんだなあ」ということに尽きます。
最初は全く想像つかなかったけど、必死に走ってたらいつの間にか着いてて、若干夢見心地でした。
達成感というよりは不思議体験に近いけど、死ぬ気でやってればどうにでもなるんだな!ということがわかったので人生にはプラスかなと!
さて、今回旅の様子をお届けするのはこれにて完結。
エモい海とビールの写真で〆ようと思います。長いことお付き合いいただきありがとうございました!!!!
走行距離195km(2日間) 累計654km
・感動は小分けでやって来る
・自転車の良さは地続きで懐かしい景色を楽しめること
・小分けでやって来た感動は噛みしめられるのがいいところ
・自転車で東京から来たって言うとややウケる
・岡山はいいところです
『大学の夏休みに、東京〜から岡山までロードバイクで帰省した』
完!!